情熱の熱さの中、男は欲望に負けて新しい友人の腕の中に身を宿し、その間も女友達は隣の部屋で気付いていない。新婚仲間の体の奥を探りながら禁断のスリルは強まるばかりで、触れ合うたびに自分の中に火が点く。女友達に知られずに、共有の寝室の酔わせる魅力に心を奪われながら、この密会に耽り続ける。部屋は二人の肉欲のダンスの舞台となり、二人の体は快楽のシンフォニーに絡みつき、二人の緊張を高める役割しか果たさない。夜が更けていくと、男は女友達への忠誠心と、新たに出会った恋人のたまらない魅力に引き裂かれる。かつて愛の聖域だった部屋は、今や快楽と苦痛の境界線が曖昧な欲望と裏切りの戦場となる。.